危険物甲種のメリットと乙全種類取得との違い

危険物はその性質に応じて1類~6類まで6つの種類に分けられています。危険物取扱者の資格も同様に対応した類の資格に別れています。

危険物の資格の種類

危険物の資格の中で最もメジャーな資格である危険物乙4ですが、これは第4類の危険物を扱えるようになる資格です。

同様に第1類を扱えるのが乙1、第2類が乙2…と6つの資格に別れていますが、さらに4類の中で限られた品目を扱えるのが丙種。

そして全ての危険物を扱えるようになるのが甲種です。

危険物取扱者資格の種類

甲種と乙全種類コンプリートは同じなのか?

甲種を取得すれば全ての危険物を扱えるようになるという事ですが、乙1~6まで全てを取得しても全ての危険物を扱えるようになります。

つまり甲種と乙種コンプリートは同じ事だというのが一般的な考えですが、受験資格まで設けられている甲種には何か特典があったりしないのでしょうか。

甲種取得のメリット

  • 全ての類の危険物が取り扱える
  • 危険物保安監督者になるための実務経験が合算される
  • 防火管理者の受験資格が得られ、再講習も必要がなくなる
  • 公害防止管理者の受験資格が得られる
  • 技術士一次試験の共通科目が免除される
  • 陸上自衛隊の技術陸曹の任用資格である
  • 受験資格があるなら試験の回数が1回で済む

いろいろ挙げましたが最も大きいのが危険物保安監督者になるために必要な実務経験が合算されるということです。

危険物保安監督者になるためには6ヶ月以上の実務経験が必要になりますが、乙の資格では全類取得していたとしても取り扱った危険物の類ごとの実務経験しかカウントされません。

例えば4類を3ヶ月、2類を3ヶ月で合計6ヶ月ですが、これでは危険物保安監督者になれず、4類を6ヶ月以上取り扱って初めて4類のみの危険物保安監督者になれるというわけです。

対して甲種ならば4類を3ヶ月、2類を3ヶ月でも6ヶ月の実務経験とカウントされ、全ての類について危険物保安監督者になることができます。

危険物保安監督者は必ず定めなければならない施設が決まっているので、スムーズに実務経験を満たせる甲種は重宝されるのです。

このような職場では昇進や転職に有利に働くかもしれませんね。

まとめ

以上の事より、危険物を取り扱うという意味では甲種も乙種コンプリートも同じなのですが、危険物保安監督者に任命されるためには甲種であることが有利です。

また、6回試験を受ける必要がある乙コンプリートに対して甲種ならば1回、乙4回+甲1回でわずかに回数を省略することができます。

昇進や昇給を目指すのであれば甲種を取る事をおすすめします。

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